「侍女の物語」
■「侍女の物語」(著/マーガレット・アドウッド 訳/斉藤英治 新潮社 1990.3)
| 侍女の物語 | |
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・これも朝日新聞(5.30付)「もっと本を!!再読ガイド」に紹介されていた本。
図書館の書庫から。
「性愛」という主題の最悪のバリエーションに思える近未来小説。男性優位社会で虐げられる女性は、エリートに支給される「子を産む道具」にすぎない。化粧も禁じられ、監視と処刑の恐怖におびえている。(新聞より)
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これは手に汗握るスリラー小説であり、心理的な考察である、言葉遊びでもある。実に豊かで複雑な作品である、文句なしにアトウッドのこれまでの最高傑作だ。
―――ニューヨーク・タイムズ私はSFは好きではない。たが、この小説にはすっかり心を奪われ、一晩で読んでしまった。この小説は、読んだすべての人間を変えるだろう。マーガレット・アトウッドは、忘れがたい感動的な物語を書いた。小説を読んで泣きたいという人は、そして一晩中起きていたい人は、すべてこの小説を読むべきだ。
―――マドモアゼルこの予言的な小説は、オーウェルの『1984年』の姉妹編と言っていい。全体主義の多様な体験を描き、同じくらいの寒気を読者に与え、辛辣なウィットで読者を微笑ませながら、同じ種類の恐怖を掻き立てるのだ。
―――E・L・ドクトロウオーウェルの『1984年』が我々の想像力を摑んだように、アトウッドの侍女の世界も我々の心を摑んで離さない。……彼女の物語は、嘘のように満足がいき、読者の心をかき乱し、圧倒する。間違いなく「『1984年』の女性版」だ。
―――ワシントン・ポスト
(カバー折り返し より)
・オーウェルの『1984年』とやらを読みたくなった。
って、あれ? 今は、村上春樹の『1Q84』が話題なんだっけ?
儀式の夜、侍女は仰向けにされて司令官を待った。その精液を受け、妊娠を待った。ただそれだけのために、男に仕えるために。そして、なにもかもが女性たちから奪われた。
自由、それはいったい、どんな味がしたのだろう―――
恋愛も読書も、仕事や家庭やお喋りも、自由の思い出は、すべて夜の眠りの中にしまいこまれた。だが、ヒロインに、小さな希望、壁に囲まれた町から脱出する微かな兆しが……
(帯より)
・なんか、この帯にある文は、ちょっと違う気がする……。
「映画化、今春公開!」ってあるから、映画用のあおり文なのかもしれないけど。(それにしても、映画化っていつだろ? なにせ書庫から出して貰った本なので……(^^;)(→ 1990年みたいです。▼http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD4602/)
・官能目的で読み始めたのに、気がつけば違う方向へと話は進み、カバー折り返し文にもあった様に、気がつけば一気読みしちゃっていました。(泣きはしなかったけどね)
・なにぶん1990年に書かれた小説なので、近未来小説とはいえ、古くさい感はありますが、「大奥」と同じ、「ゆがんだ世界で初めて男女の恋愛が描けた。」
▼http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200812200146.html
いや、ちょっと違うか? (^^;(^^ゞ
でも、なんか読んでいて「大奥」とどこかが繋がった気がしたんだよね。
んー、そう。
世継を産むために使える女たち。
でも正妻はいて。
正妻に子供が産めないとしたら……。
子供を作り、産む為だけの代替品としての女は、
こうするだろうな、って。
こうされて当然というか、
こうしてくれ、というか。
そう、よしながふみの「大奥」では、子供を作る男の数が限られてしまったけど、「侍女の物語」では、子供を産める女性の数が限られてしまっているの。
(しかも、身ごもる事ができたとしても、ちゃんとした子供が産めるとは限らない)
だから、そういった「子供を産める女たち」は、「管理」され、しかるべき人間に「支給」される。
彼女たちが身分を示す赤い(体の線を隠した)衣服をまとい、化粧を禁じられた顔を常に翼のある帽子で隠しているのは、正妻をはじめその他諸々の女を守るため。
多分、彼女たちにそれらを「特権」と称して授けることを考えたのは、女性。
だって、自分を始めとする大勢の女達が突然子供を産めない身体になってしまったとして、それでもその中の一握りの女達には妊娠し子供を産める可能性があるとわかったら、その恵まれた女達をみすみす着飾らせて男供に差し出そう、なんて考えないでしょう。
子孫繁栄、種族保存のため、セックスは必要ってことになったとして、それはこの本に書かれている様な形で管理でもされなきゃ、その他大勢の突然石女となってしまった女達にとっては耐えられないことだと思う。
その構図が見えちゃった時ね、怖いな、と思った。
女性を縛るのは、所詮女性なんだな、と。
そんな中、主人公が司令官とかけ引きをするシーンはドキドキもしたものの、その行き先が秘密のクラブって言うのは、正直興醒めでした。
男って、所詮こういう形でしか「男」を解放できないのか? って。
定期健診の最中に声をかけてくる医者にしても、ほんと男ってどうしようもない。
主人公がニックに惹かれた気持ちがよくわかる。
そのニックにしても、この本では敵か味方かわからないまま、主人公は運命の渦の中に放り込まれて幕となってしまうんですけどね。
映画ではそこらへん、ちゃんと結末つけているみたいです(←あらすじ読んできた)。でも、私は小説の終わり方の方が好きだな。
主人公(オブフレッド)がどうなったかは、知りたくない。
彼女は、ギレアデ時代に存在した侍女の一人。
オブ+司令官の名(フレッド)で呼ばれる、
名前すら無いに等しい存在だったのだから。
彼女が無事生き延びたのだとしても、
それは別の女性の物語―――。












人類の存続というのは、絶対的な命題なのか






30年以上常に傍らに置いてます。


果敢な実験の果て




















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この一言






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